夏休みとなり、カブトムシも最盛期で園内もにぎやかな季節を迎えている。企画展のお客さんの反応はどうかと気になるところだが、やはり受け付けないお母さんと、お父さんまで苦手という人が多いと感じた。すでに子育て世代が自然離れ世代でもある。そんな中でじっくりとパネル情報に見入る人もいる。書籍ではイモムシブームといっても家族層が多い施設としては客寄せになるテーマではないのだが、こういった施設の役割として、何かを発信するという意味でこのテーマはよかったと考えている。会期から10日ほどたち、今回のテーマ選定を検証しつつ、夕方になって生体展示の補充イモムシ探しに園内を歩き始めた。カエデの枝先に目立つ食跡がありよく見てみれば、クビワシャチホコの大きな幼虫が付いていた。プリプリとした質感と鮮やかな色彩、胸部を反り返らせて赤い脚を見せ付けるという動作はクビワシャチホコの幼虫らしさである。この面白さをもっと伝えたいのだが・・・。