2014.9. 2 ヨツメエダシャクの幼虫

「イモムシ・ケムシ展」の会期中は、クルミ食のイモムシたちにずいぶんお世話になった。ムラサキシャチホコ、バイバラシャチホコ、シロシャチホコ、そしてヨツメエダシャクだ。園内のオニグルミは植栽がほとんどだが、クルミ食の蛾類はすっかり定着しているようである。おかげで、オニグルミを見上げてイモムシを探すことがすっかり習慣づいてしまった。そして今日、おもしろい光景を発見した。ヨツメエダシャクの大きな幼虫が、葉柄の根元で幹の中心に向かって2個体が静止していた。ふくれあがった胸部は葉柄の基部にそっくりなわけで見事なカムフラージュである。そういう観点でヨツメエダシャクの体型を見ていなかったので、「なるほど」と感心した。バラ食のキエダシャクもそうだが、単食性ならではの植物との長い付き合いの果てに完成された体型なのかもしれない。



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