2015.3.18 クロヤマアリ

子供向けの図鑑で紹介するアリといえば、クロオオアリがもっともスタンダードだが、むしろクロヤマアリのほうが、たくさんいるし身近な種類といえる。このクロヤマアリの写真ストックがほとんどないことに気づき、春になったらちゃんと撮っておこうと思っていた。偕成社の「アリ観察事典」の表紙が印象的で、オオイヌノフグリから吸蜜する姿があり、こんなシーンを撮ろうと考えていた。ようやく気温があがり、クロヤマアリが活発に動き始めてカメラを向けてみたが、そう簡単にオオイヌノフグリの花にはやって来なかった。むしろそれにつくアブラムシに執着する個体ばかりである。少しねばって観察していると、ちょこちょこと花に頭をつっこむシーンが見られはじめたが、角度が悪かったり、じっくりと撮影できるほどの時間は許してくれなかった。そんなとき、やや小ぶりな働きアリが、花に頭を突っ込み始めた。その個体は、花ばかりを探索しては蜜を集めているようで、ようやくそんなシーンを撮影することができた。アリといえどもそれぞれの個性があり、アブラムシの甘露より花の蜜のほうに魅力を感じるものもいるようだが、見た限りかなり小数派のようだ。



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