2015.4. 9 ナンキンキノカワガ

4月7日の朝、ライトトラップを覗き込むと見慣れないガが入っていた。アカヒゲドクガを思わせる毛深い前脚と、色彩はガ類特有の地味な褐色系である。取り急ぎビニール袋に入れて持ち帰ることにした。仕事の合間を見て蛾類大図鑑を開きながら、さて種名は何か?と見始めたが、ヤガ科かそれに近い雰囲気ながら、展翅された標本のプレートと比較するのは簡単ではなかった。ようやく、「これか!」という上翅の模様が合致し、「ナンキンキノカワガ」ということになった。コブガ科に属し、ネット上では成虫のみならず幼虫の画像も豊富にヒットした。ホストがトウダイグサ科の「ナンキンハゼ」とのことで、人為的植栽植物への依存性が高いようだ。今日になって枝に止まらせての撮影となったが、上翅の一部が隆起したように見えるのは、トリックアートと思いきや、よく見てみれば、リアルに立体的な隆起を有しているのがスゴイ!



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