だいぶ前から計画し、楽しみにしていたオオシモフリスズメの採集に出かけた。多数が飛来するという飯田市内のとあるコンビニはあまりにも有名だが、どうせ行くならと思い、ジムニーに大型の発電機と500Ｗの水銀灯を2灯の装備で出かけた。鈴木知之さんにも同行してもらい、はずせない採集旅行となった。天気が微妙で、昼間は雨が続いたが、夕方になって止み、しかも無風という好条件に恵まれた。時期は発生末期であるが、目的は採卵用のメスなので、ボロでもいいからメスが捕りたかった。情報収集と気候条件を考えれば捕れないはずはなく、「たくさん飛んできたらどうしよう」なんて、捕らぬ狸の皮算用がよぎったが、この場での実績はないしやってみなければわからない。暗くなった7時に点灯し、ちらほらと飛来する蛾にカメラを向けていたが、刻々と時間が過ぎる中で、本命の登場はいつなのかとあせりも出てきた。そしてその瞬間は8時ちょっと前に訪れた。ライトからやや離れた道路に転がっていたオオシモフリスズメに鈴木さんが気づき、両手に拾い上げた。しかもメス！である。その後もポツリポツリと飛来し、4個体すべてメスという大成果であった。