2015.9.26 クロコノマチョウの幼虫

「秋の野山の昆虫展」を開催中だが、この期間中は、餌換え作業に忙しい時期でもある。イネ科の葉っぱ食いのバッタ類には、比較的水揚げがよいセイバンモロコシ、ツユムシ類には各種秋の花、クダマキモドキはガマズミの葉、そして、オナガササキリとクサキリはイネ科の穂が好物なのでメヒシバとエノクログサを与えている。これらを園内で採取するのがこの時期の日課だが、エノコログサの穂を集めているときに、偶然葉の上にいたのがクロコノマチョウの幼虫であった。食草としてジュズが知られているが、ススキなどイネ科広く利用しているチョウである。園内では秋型成虫が何度か確認されているが、幼虫の発見は初である。ツマグロヒョウモンにナガサキアゲハなど、過去10年の間に確実に分布を広げたチョウ類がいる。しかし、このクロコノマチョウは古くから記録があるわりに目撃数の増加はないといえるだろう。



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