ルリモンシャチホコの幼虫が幸先よく見つかり、次に探してみようと考えたのがイシダシャチホコの幼虫であった。というのも、数週間前にボロのメスがライトトラップに入り、20卵ほど得られたが、孵化した幼虫のケヤキへの喰いつきは悪く、一頭のみが2齢まで育ちながら結果的には死んでしまい悔しい思いをしていたからだ。2本のケヤキをくまなく見たが、それらしい幼虫を発見することはできなかった。ケヤキの葉はいかにも硬そうでうまそうには見えないが、多食性のイラガ類はよく利用する樹種である。そこで見つけたのはクロシタアオイラガとムラサキイラガの幼虫であった。