このサイトをご覧頂くにはFlash Playerが必要です。 またJavaScriptを有効にしてください。
蛹越冬派が圧倒的に多いスズメガ科の中で、異端の幼虫越冬派がトビイロスズメである。昨年10月に状態の良い幼虫が手に入ったので、越冬の様子を撮影しようと土を入れたケースに潜り込ませていた。土を慎重に掘り返していくと、楕円形の空間にCの字型で収まる幼虫の姿が現れた。体長はずいぶん縮んでいるが、この幼虫はその後、場所を移動して越冬空間を作り直した。文献によっては越冬態が前蛹との記述もあるが、動き回る様子から老熟幼虫越冬の表現が適当のようだ。