天気が怪しいとわかっていたが、休日を利用して高尾山に出かけた。昆虫写真家の鈴木さんと歩きながらもっぱらイモムシ・ケムシ中心の散策となった。やや薄くらい林道に差し掛かった時、鈴木さんが「なにこれ！」と足元で蛾類幼虫を発見した。シダ類の株と並んだスギの古い枝先になんともいえない雰囲気の幼虫がそこに張り付いていた。ぱっと見て、分類群も閃かないその外観に、二人そろってテンションが上がりまくった。シダ類にやや食跡らしきものもあったが、どうもホストとには見えなかった。数日前に強風が吹いたこともあり、落下した可能性も捨てきれず、周辺植物を採取してその正体が明らかになることに期待した。