2016.8. 2 ムクツマキシャチホコ?

学研から出た幼虫ハンドブックを見ながら、ムクツマキシャチホコの幼虫が目にとまった。なかなか派手でカッコイイ毛虫である。園内での観察例なく、タカサゴツマキの幼虫は普通に見られる。蛾の師匠に話をしたら群馬では高崎方面で発生事例があるとのことだった。そんな矢先、赤城でのライトで今年初めてツマキシャチホコが飛来した。ずいぶん大柄な印象が気になり、特徴を調べるとムクツマキの可能性が出てきた。しかもメスで採卵もうまくいった。蛾の師匠に画像を送りムクツマキのお墨付きをもらい孵化を楽しみにしていた。その後、昆虫の森の常設ライトにも毎日のようにツマキが飛来し始めたが、今更ながら特長をよく確認すると、どれもムクツマキの顕著な特徴を示していた。「なんか変だな?」とこのあたりから感じ始め、幼虫が見られないのにこんなに成虫が入るわけがない。ましてやタカサゴツマキといえる顕著な個体はまったく飛来しないのだ。幼虫が孵化後にクヌギとムクノキを与えて、どちらに食いつくかで結論が出ると思った。そして孵化・・・・幼虫は迷わずにクヌギに食いついた。「やっぱりタカサゴか」とちょっとがっかりな結果と思った。卵塊の半分を師匠に送っていたので、「タカサゴでしたね!クヌギに食いつきました」と連絡すると、なんとその返信は「ムクノキ食べてるよ」と意外なものだった。近縁種だからありえることだが、結果は先延ばしで幼虫の体色がはっきりするまで持ち越しとなった。



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