2016.8.23 スズメガ幼虫を半身にしてしまうヒメバチ一種

飼育していたエゾスズメの亜終齢幼虫を覗きこんで驚いた。なんと体の半分から前が、皮一枚でかろうじてつながっている状態であった。これを見て「そういうことだったのか!」という謎がひとつ解明した。というのは、園内でも枝先でヒメバチの特徴的なマミーがよく見つかり、持ち帰って羽化を待つとオレンジ色の不明種が現れた。ハチの種類も謎だが、そのマミーの形状が十数ミリで、尾角を有した姿だった。スズメガ幼虫にしてはサイズが合わず、ちょうどハナアブの上陸した幼虫にも似ていたので、アブの幼虫かとも思いながら謎であった。先日、蛾の師匠と散策中にもマミーを発見し、師匠は「これはどうみてもスズメガ幼虫だ」と断言していた。そのときに採集したエゾスズメ幼虫の1つがマミー化したのである。不思議なのは、胴体の切断面の皮膚を寄せ合って、縫合するかのように、閉じてしまう。そのため、すでにマミー化したものは、胴体の半分のようにはとても見えない。冬に発見するものは、白っぽく石灰化したような姿で、尾角が折れていることも多い。少しすっきりしつつも、このハチの種類を調べる手立てが思い浮かばない。



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