気が付けばクリスマスで、今年も残りわずかだ。担当しているオオクワガタの飼育講座も一段落したが、年明けの新規イベント準備もあり、いつもの暮れに比べると仕事がかなり忙しい。そんなわけで、1ヶ月以上も更新が滞ってしまった。季節的にも話題は乏しく、イモムシ類の飼育も一段落していたが、ちょっとしたうれしい出来事があった。むし社の飯島さんからいただいた福江島産マイマイカブリが産卵し、幼虫が次々と孵化を始めたのだ。マイマイカブリは豊島園昆虫館時代にかなり飼育していて、全ステージの撮影もポジで完了していた。しかし、デジタルで撮りなおすには好機が訪れた。飼育セットの土を掘り返すと懐かしささえ覚える巨大な卵が出現した。大きさは10ｍｍ。長さこそゲンゴロウやクマバチにはかなわないが、体積と重量ではおそらく日本でもっとも大きな昆虫の卵である。