2017.2. 4 マイマイカブリの羽化

飼育していた福江島産マイマイカブリだが、いよいよ成虫になり始めている。前日に脚部が黒く色づいた蛹をチェックしていたが、翌日の朝に撮れればラッキーと思っていたところで、運よくタイミングがばっちり合った。この光景を見るのは25年ぶりかもしれない。仰向けの蛹が腑節をぴくぴくと動かし、ゆっくりとうつぶせに反転すると羽化の始まりだ。脱ぎおろされる薄皮と、融合しながら伸びる前翅は見事である。マイマイカブリはご存知のとおり飛ぶことをやめた甲虫である。後翅は退化し、融合した前翅は二度と開くことはない。翅が伸びきると後端部は大きくとがり二股に割れる。これが近畿以西ホンマイマイの証だ。軽く定規を当ててみたが62mmほどで、やはり餌の問題かバカデカクはならなかったが、羽化直後の美しいマイマイカブリを堪能することができた。



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