2017.8.18 イシダシャチホコ

赤城山の南面、標高500mあたりの場所で、ライトトラップをたびたび行っているが、毎年、同じ時期であっても、今まで採れなかった種類の蛾がポツリと採れることがある。ほとんど成果がない日も多いが、そんな当りへの期待が、疲れていても足をむかせるのだろう。昨年はヘリスジシャチコの♀の飛来に歓喜したが、昨日の大成果は念願のイシダシャチコ♀であった。Peridea属としては、やや局所的な分布で、ケヤキやハルニレという一般的な樹木をホストとしながらも、なかなか飛来しないというか個体数が少ない種類のようだ。3年前、昆虫の森内のライトトラップにボロボロのメスが入り、かろうじて採卵できたが、幼虫はデリケートで、タッパー飼育では2齢期で全滅させてしまった苦い経験があった。その後、再会を望みながら、まったくめぐり合えずにいた種類である。そんな種類でありながら、飛来した瞬間の感動には、ややタイムラグがあった。シーツに飛来した大きなシャチホコガ科に、トビスジシャチホコの大きなメスが来たと思ってしばらく放置していた。その蛾は落ち着かず、飛び立ってはライトの周りを行き来していたが、最終的に地面に張り付いた。懐中電灯を当てながら、「あれ?これトビスジじゃないな・・・」と見慣れない模様と頭の中の図鑑を照らし合わせていた。そして「これ!イシダだ!」と叫びながら、慌ててビニール袋に捕獲したという展開であった。



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