企画展「クモの世界へようこそ」もおかげさまで無事に会期を終了した。生体展示で活躍したクモたちの中にカトウツケオグモがいた。クモ好きでなくとも一度はお会いしたい珍グモのひとつだが、なんと、企画展にあやかってか、今年は園内で３匹も捕獲された。展示中はろくに写真も撮っていなかったので、せっかくに機会なので様々な描写を撮りはじめた。カニグモ科は眼の配列が特徴的と聞いていたが、カトウツケオグモはどんな顔かと高倍率レンズでクローズアップしてみた。すると、頭胸部の独特な艶に加えて、単眼の周囲が黄色く、まるで両生類か爬虫類を思わせる風貌ながら、奇怪な表情が浮かび上がった。