2017.9. 3 イシダシャチホコ3齢幼虫

先日のライトトラップで採集したイシダシャチホコのメスは、その後順調に採卵でき、幼虫の成長を見守っていた。前回の失敗を踏まえて、今回はハルニレの鉢植えに付けて、網をかぶせて飼育している。網越しに毎朝覗き込んでは食跡の確認にとどめていたが、今日は思い切って網をはずし、幼虫の姿を見届けた。体長は1センチ程度の3齢期で、食べ残した葉脈の先端に特有のポーズで付いていた。Peridea属の幼虫は、基本的にどれもよく似ているのだが、イシダシャチホコに憧れるのは、その幼虫形態にあった。終齢幼虫の画像は、おそらく日本産蛾類生態図鑑に掲載されたものしか存在しない。マダラカギバ幼虫を彷彿させる、胸部の側部に張り出した突起は、ショチホコガ科幼虫形態としてはかなり特殊な部類であろう。3齢幼虫となって、ようやくそんな特徴が現れはじめ、成長が楽しみである。ひとつ気になるのが、すべての幼虫が緑色ではなく黄色い体色をしている。体色変異はないと思うのだが経過を観察することにした。



Comment

Post a Comment

Name
Mail
URL
Comment