2017.11. 5 ミヤマセセリの幼虫

探してもなかなか見つけられなかったミヤマセセリの幼虫が、最近立て続けに見つけることができた。数日前はカシワの木で発見し、今日はコナラで見つけることができた。普通種でありながら、ダイミョウセセリのように簡単には幼虫が見つからない種類である。4~5月にかけて孵化した幼虫が、この季節までゆっくりと成長をとげるわけで、樹上で生活する期間は長く、しかも巣という目立つサインがあるのだがどうして見つからないのだろう。あまりに長い幼虫期間から、ある程度老熟してからは、食べないでじっとしているのではないかと思ったが、カシワで採集した幼虫は、採集後も活発に摂食していた。そして、これから先がまた長い。以前に、紅葉したカシワですき間なくカプセル状に綴られた巣を見たことがあるが、老熟後は落葉とともに地面に落下するのだろうかと考えていたが、越冬は地面に降りてから葉を綴るという記述もある。そして幼虫越冬後の早春に蛹化、羽化という、とんでもなく長い幼虫期間を過ごすイモムシなのである。



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