年が明けてから、ほとんどフィールドは歩いていない。机に向かう作業が多いせいもあるが、若い頃と違い、寒さに対して気持ちが負けているとも言えそうだ。昨年の与那国島採集でキイロヒトリモドキを採集し採卵を試みたが失敗していたところで、蛾の師匠が持ち帰ったものは順調に採卵でき、昨年の暮れに幼虫を分けていただいた。温室内のオオイタビで飼育し、幼虫の姿もしっかり拝め、今になって羽化に至った。成虫の写真は現地で撮影済みだったが、地味な色合いが多いこの季節に、まぶしいくらいに鮮やかな黄色の印象が鮮烈で、再びカメラを向けてみた。