2018.1.14 クスアオシャクの幼虫

昨年の暮れに、撮りためたシャクガ科画像を整理していて、クスアオシャクの成虫写真があった。補足データが乏しい中、おそらく野外ではなく、飼育品の羽化を撮影したものだろうと結論に至った。さかのぼって幼虫の写真を探してみるが見つからず、親子のセットにはできなかった。そんな折、自然観察担当から、クスノキに越冬中のシャクトリムシがいると情報が入り、さっそく現場に行ってみた。幹の低い場所から生えた枝先を覗き込むと、20mmほどのシャクトリムシが見つかった。しかし・・・・丸い頭の特徴はツマジロエダシャクの中齢幼虫であった。まだいたはずだと、さらに探すとやや赤みを帯びた幼虫が見つかった。すると、その幼虫こそクスアオシャクの幼虫で、頭部の先が二股に尖る特徴がはっきりと現れていた。よく探すと、近辺には4個体もいて、薄い緑色型から赤みが強いタイプまであり、クスノキの葉柄に見事に擬態していた。大きさは20mmほどで、サイズ的には終齢幼虫である。こんなベストなタイミングで、最高の朗報であった。



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