今年の春先から行っているライトトラップでは、昨年は見られなかったイボタケンモンがポツリポツリと飛来した。そのたびにに確認したがオスばかりで、メスへの期待感も薄れたころ、待望のメスがやっと飛来した。さて、卵を産むかどうかが次のステップだが、ビニール袋にイボタの枝といっしょに入れて様子を見た。微小な卵らしきものが確認でき、さらに期待が増した。それから2週間くらい経ったころ、袋の中を覗き込むと糞があり、葉も食べられた形跡があり、順調な経過と思いながら、枝の交換と幼虫の確認をしてみた。しかし、そこにいた幼虫は想像していた形とあきらかに違うハバチ類の幼虫であった。枝に卵が付いていたのだろう。イボタケンモンの幼虫は・・・・。あきらめずに葉をくまなく見ていくと、1cmほどにそだった幼虫が2匹だけ見つかった。なんとか目的を達成できた安堵感を感じつつ、さらに幼虫を育て上げるため油断はできない。体長はようやく20mmほどに達し、亜終齢期を迎えた。