アゲハ飼育講座の開催を控え、お客様に配布する餌の準備で、園内のカラスザンショウの枝を高枝切りバサミでバツバツと落としていた。持ち帰った枝を整理し、袋に葉を詰める作業をしているとき、巨大なキオビゴマダラエダシャクの幼虫が見つかった。過去に野外で見つけた経験はシデとネムノキで、まあ多食性なのでカラスザンショウも食べるんだと思う程度であった。そしてさらに追加でもう一匹見つかった。それから一週間後2回目の講座の開催準備で、違うカラスザンショウの枝を同じように整理していた。すると、今度は4匹もまぎれていた。これは偶然ではないと思い、翌朝同じカラスザンショウを訪れ、下から枝を眺めてみた。「いたいた」見事な完全な緑色型の個体が茎になりきって静止していた。キオビゴマダラエダシャクがカラスザンショウを好むことは間違いないようである。