2018.9.20 バンタイマイマイ

今年の7月にさかのぼるが、いつもの赤城山でのライトトラップで、そこそこの大型種でありながら、その場では種名がわからないドクガ科の一種が♀が飛来した。持ち帰って図鑑で調べるとバンタイマイマイであることがわかった。まったく想定していない蛾との出会いも、ライトトラップの魅力であろう。幼虫形態に関する資料は皆無であった。その後、順調に採卵ができ孵化したが、年1化の幼虫越冬らしく長期戦を覚悟した。幼虫は食草のクルミ類(オニグルミ)に食いつくが、落ち着き無く徘徊し、その後ポツリポツリと死に始めた。飼育法を容器から袋掛けに変更し経過を見ていたが、8月の中旬には1cm程度の大きさまで成長していることを確認できた。そして9月に入った先日、袋掛けを確認すると幼虫の体長にほぼ変化が無く、オオムラサキのように成長を抑制しながら秋を迎えるのだろう思いきや、1匹だけ3cmに達する個体を発見した。オオムラサキでも稀にある2化と同じ現象なのだろう。偶然にして、来年を待たずして終齢幼虫の姿を確認することができた。特徴といえば小豆色の頭部と、黒色の胴体だが、背面の白い班は、休息の静止時には隠れているが、刺激すると体節を伸ばすことで現れる。



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