2019.2.14 ウコンカギバ越冬幼虫

スカシカギバが見つかったカシの木で、変わった幼虫らしきものがいると情報をもらい、確認に向かった。「このあたり」と指を挿した先には、確かに何かいた。しかしこれがまた小さい!5~6ミリほどの長細いイモムシが葉裏の縁に付いていた。その姿を見て、小さいながらウコンカギバの幼虫であるとすぐに確信できた。というのも以前に、冬のカシ類で越冬しているはずであろうとずいぶん探したことがあったが、まったく見つけられなかった。晩秋に採卵したものから孵化させて幼虫形態を確認したが、幼虫形態の特徴的な突起は中齢以降で、若齢期はなんら特徴が無い長細い姿であることがそのときにわかったからだ。野外で幼虫が確認できたのは初めてである。それにしてもよく見つけたと感心しつつその葉をよく見ると、削るように食べた縁の食痕が白っぽく班状になっていることに気づいた。食痕を目印に探し出すと、次々と見つかり、同じ木にけっこうな個体数が付いていた。観察対象としてはまだ地味だが、春になってあの幼虫形態が見せられたらよいなと期待した。



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