2019.4.21 ヒメカレハの幼虫とホスト

昨年の夏にさかのぼるは、赤城山の中腹でライトトラップの最中、ケヤキの枝先で発見したカレハガ科幼虫がいた。灰色を基調とした体色から、リンゴカレハか?と思いながら、その後よく特徴を観察してみると、そうではないと確信した。持ち帰って飼育し、ケヤキの摂食を確認しつつ、数日後には繭を作った。その後、秋になっても羽化せず、冬になって繭を開けて蛹の状態を確認したが生きていたので、蛹越冬性のカレハガ科に絞り込めた。カレハガ科は種数はそれほど多くないので、予測できたのがヒメカレハだった。ホスト情報にサクラ類があるが、幼虫の知見は極めて少ない種だ。採集してから9ヶ月目の今日、ようやく謎が解けた。予想どおりヒメカレハが羽化してくれた。ホストのケヤキは新知見である。こんな発見が楽しいこの頃である。



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