2019.6.20 日本産ヒメシャク亜科最大種 ヒトツメオオシロヒメシャク

ヒメシャク亜科の幼虫写真がひしめいた「日本産蛾類生態図鑑」のプレート17を以前眺めていて、どれも特徴が無い細長い棒状のシャクトリムシだなぁと思っていた。その中のひとつ、ヒトツメオオシロヒメシャクはヒメシャク亜科最大種で、昆虫の森でもライトトラップに入るし見つけたいなと思いながら解説文に目をやった。そこには佐藤力夫さんの解説文があり、たまたま採集できたメスから採卵し、イボタで育て最大体長は7cmとなっていた。、年一化性幼虫越冬ということで、冬にイボタをビーティングしまくったがまったく成果は無かった。昨年の夏、ライトトラップにメスが入り採卵がうまくいって飼育をはじめたが、本当に成長がゆっくりな種で、およそ10ヶ月を経てやっと老熟期を迎えつつある。ホストのイボタはこの属の特徴で、野外で実際にイボタから幼虫を得た記録はおそらくないであろう。確かにこんな幼虫、飼育でもしなければ拝めないと思った。



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