2019.6.29 小さいオオコブガ

NEOイモムシとケムシを製作中に達成できなかった難関がいくつかあったが、そのひとつがオオコブガだった。2007年に撮影した幼虫の角版があったが成虫画像がなかった。幼虫はその後2015年に再度発見したが寄生されていて羽化させることができなかった。ネット上では比較的画像が多く、ライトにも飛来するようだが、昆虫の森内でのライトにはなぜか飛んできてくれず、蛾の飛来がもっとも多いこの季節、期待をしながら覗き込むが出会えていなかった。そんな時、自分が休暇だった23日の朝、同僚がライトトラップを確認したとき、それがいたのだ。「オオコブガいたよ」と言われビニール袋の蛾を見せられたが、その小ささに半信半疑であった。「オオ?」前翅長12ミリほどでリンゴコブガとほぼ同等の大きさだった。翅の模様は確かに合致すると思いながら、念のため蛾の師匠に画像を送った。さっそくいただいた回答は「オオコブガで間違いなし」だった。その小ささゆえオスではと思ったが、やけに腹は太い。いちおうオニグルミの葉を突っ込んで様子を見たが、産卵している気配はなくあきらめかけていた。成虫も弱りはじめ期待もせずに葉を見ると、微小な卵らしきものが・・・。ルーペで覗き込むと紛れもなく卵であった。幼虫の再撮も含めて、なかなかうれしい収穫だった。



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