2019.7.12 ヒメカレハ幼虫の検証

採卵がうまくゆき、育てる機会を得たヒメカレハ幼虫の、気づいたことを書き記そうと思った。まず、食草だが、昨年ケヤキで幼虫を得ているが、いろいろ与えてはみたが、ヤナギ類が主のようである。若齢~中齢にかけては水色を基調としたオビカレハにも似た鮮やかな体色だが、終齢になると灰色にオレンジ色が混ざった地味な体色となった。昨年野外で得た個体はかなり黒っぽい体色だったが、育つ環境で濃淡の変異を生じるようである。胸部第2-3節背面の模様は、威嚇のときに強調されるが普段は隠れている。この部分が鮮やかなオレンジ色で両端に黒い部分がある。ちなみに毒針毛はない。腹部背面に一対の白い紋がいくつか表るが、黒っぽい個体では目立つが、淡色ではそれほど目立たない。扱っていて気づいたが、腹面が真っ黒である。これは種としてはっきりとした特徴かもしれない。体長はおおよそ50ミリ。



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