2019.8.17 アオイラガの中齢

NEOイモムシ・ケムシで写真を準備できなかった種のひとつがアオイラガだった。当然、ヒロヘリアオイラガは画像がたくさんあり、撮り貯めたものを再確認すればアオイラガが混じっているだろうと甘い考えでいたら、まったく出てこなかった。成虫画像もなく、もしかしてこのあたりにはアオイラガがいないのではないかとさえ考えはじめた。しかし、収蔵標本を確認するとちゃんと存在した。昨年の7月になり、ライトトラップに入る蛾を注意しているとアオイラガは普通に入った。ナシイラガより少ないがイラガよりは多いくらいだ。いることがわかったので、8月になってクリやカキの果樹園でずいぶん幼虫を探したがまったく見つからなかった。そして今年、今度は採卵を試みたが、卵らしきものを確認しつつ、孵化に至らずと入れておいたクリの葉も枯れて片付けようとしたとき、枯れた葉に3mmほどの幼虫を見つけた。その後葉を詳しく見たが、その一匹のみだった。この奇跡の一匹を大事に育ててやっと1cmほどの大きさに成長した。同サイズのヒロヘリアオイラガと比べて毒棘が褐色で、やや地味な体色だが、やっと拝めたアオイラガの幼虫は神々しくさえ見える。



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