2019.9.22 カギバアオシャク秋型幼虫

十数年間ボランティアで、ぐんま昆虫の森に貢献していただいているKさん。シラカシの木を見上げながら何か言いたげな表情で私が近づくと「ドングリを食べるイモムシもいるんですね!」とカギバアオシャク幼虫を指差した。そこには久しぶりに見るカギバアオシャク秋型幼虫がいた。そもそも、このカギバアオシャクの秋特有の形態を発見したのはボランティアのHさんで、それまでまったく知られていなかったことだった。イモムシ・ケムシ図鑑でのお披露目となったわけだが、ボランティアさんの視点にはいつも感心するし頭が下がる思いだ。カギバアオシャクは、おそらく3化と思われるが、夏から秋に発生する幼虫は、大小関わらず果実をこのんで摂食することが実験的観察でも確認できた。今回見つかった個体は以前に見た個体よりも、体色が殻斗に完全同調していて、新たな体色パターンの新知見となった。



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