2019.9.29 ウスアオリンガ

2週間ほど前、同僚が関西昆虫施設めぐり旅行に出かけた。出発前に「何かいいイモムシがいたら持ってきて」と軽いお願いで声をかけていた。旅から戻ると、「アキニレにいたウンモンスズメしかいなかった!」と報告を受けたが、その餌用にと少し持ち帰ったアキニレの枝に見たことが無いイモムシが付いていた。15ミリほどのクワコを思わせるその姿に。「これおもしろい!見たこと無い!」とよろこんでいた。しかし、ヤガ科?分類群もピンとこず、羽化しなければ迷宮入りと思いながら飼育いていたが、その後脱皮して30ミリほどに成長した。そしてコブガ科特有の繭を作ってようやくコブガ科が特定でき、アキニレの食草からウスアオリンガと特定までこぎつけた。たった1匹のサンプルでしかも野外採集品ということで、羽化は極めて難しいだろうと期待していなかったが、なんと、今日の朝、容器の中に美しい緑色の蛾が張り付いていた。図鑑の記述にはなかったが、ネット上の情報検証では成虫越冬のようである。関東ではお目にかかれない蛾であり、最高の関西土産となった。



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