2019.11.20 ウスゴマダラエダシャク

だいぶ季節がさかのぼるが、今年の6月2日、武尊山でのライトトラップ最中の散策で、コブシの葉を食べる割と大型の不明シャクガ幼虫を発見した。大型種でコブシが食草という情報の範囲でウスゴマダラエダシャクが浮上したが、おそらく大陸同種の資料に基づいての幼虫飼育でコブシを食べるという確認までで、国内での野外幼虫記録はない種のようだった。初冬に羽化するということで、羽化を心待ちにしていた。3個体採集しどれも蛹になったが、1週間前に確認すると生きているのは1個体だけだった。朝に容器内で翅を伸ばした成虫を発見し、その姿は予想どうりではあったが、とてもうれしい出来事だった。翅がややゆがんでしまったのが残念だったが、なんとか成虫を確認することができた。よくよく手持ち資料を見直してみると日本産蛾類生態図鑑には幼虫形態の写真が存在した。それは緑色と褐色が混じりながら褐色部分が強い個体だったが、採集した個体は緑色が強く、さらに完全緑色の個体もあることは新知見といえる。



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