2020.4. 8 モクメシャチホコの羽化

昨年に卵で採集し、飼育管理していたモクメシャチホコが続々と羽化をはじめた。この種もイモムシ・ケムシ図鑑制作過程で成虫画像を準備できずにいた難関であった。幼虫はそれなりに採集できていたが、冬季の蛹の管理が悪く羽化不全で時間切れとなってしまった。それでも自分なりのあこがれがあり、成虫を求めて昨年は武尊山でライトトラップに挑戦した。成虫の飛来はなかったが、周辺のヤナギで卵が見つかり、幼虫を育て、繭を屋外で保存しながら羽化を待っていた。気の長い話だが、歳を重ねると時間の流れも速いもので、そんなに待たされたという実感もない。これでやっとシャチホコガ科Cerura属2種の幼虫成虫画像がそろったということがなによりうれしい。羽化は日中で、午後の3時前後に集中して行われた。ケージの中で交尾も行い卵も採れたので、あのかわいらしいイモムシを今年も楽しむことができそうだ。



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