2009.1. 1 シラホシコヤガの幼虫

年も明け、今日は再び群馬に戻ってきた。今年初めての撮影は、昨日、石老山で見つけたシラホシコヤガの幼虫を検証してみることから始まった。まず気になったのが地衣類の下にどんな素顔が隠されているのか。ちょっと意地悪して地衣類をピンセットではぎとってみた。のぞかせたのは透明感のあるクリーム色の体で、確かにまとってこそ本来の姿であれば、なんら模様などよけいなものはいらないはずで妙に納得!そして、上半身が露出したせいか落ち着きがなくなり、せわしなく歩き始めた。その歩き方はシャクガ科にあらず(ヤガ科)して尺取り歩きであったが、ちょっと不器用な歩き方であった。伸ばした体に尾端を持ち上げて歩む一歩の跳ね上げが大きく、これは鎧のようにまとった地衣類が動きをぎこちなくさせているようにも見えた。
歩き回ったあげく、ある場所に落ち着くと剥ぎ取られた地衣類の補修を丹念にはじめた。
本来であればじっと動かずに休んでいる季節のはず。年末から、正月早々にずいぶんと運動させてしまい、「お疲れ様です!」と声をかけてあげたくなるような光景であった。



Comment

Post a Comment

Name
Mail
URL
Comment