2009.1. 2 ミイデラゴミムシのガス噴射

今日は正月休み中の飼育当番で、ふだんやらない部分も一通りの餌交換をした。久しぶりにミイデラゴミムシの飼育ケースを開けると、元気そうな個体がけっこういた。思い返せばほとんどの個体が1年から2年前に里帰りの折りに津久井で採集した個体でずいぶん長生きなものだと感心した。これはいっちょガス噴射でも撮ってみようという気になり、夕方になって撮影を試みた。ミイデラゴミムシのガス噴射の瞬間は写真家の栗林さんの写真しかないといっていいほど希少な瞬間映像で、当時栗林さんはガス噴射の際にでる音を利用し、瞬間にレリーズをシンクロさせたという話がどこかに載っていたのを思い出した。僕にはそんな機械は作れるはずもなく、数打てば当たる戦法で挑戦してみることにした。写真は噴射直後の失敗作だが、瞬間も2カットとりあえず撮ることができた。ちなみにこのガス噴射のしくみは・・・・以下引用。
体内の貯蔵袋にヒドロキシンと過酸化水素の形で貯えられ、刺激を受けるとキチン質の堅固な反応室に送られる。ここで酸化酵素の働きで反応してベンゾキノンと水が生成され、 爆発音とともに100℃もの高温で発射される。[研究ジャーナル,23巻・10号(2000)] ・・・だそうです。
確かにガスを浴びた指には瞬間的に高温を感じた。そして気がつくと指先が紫色に変色していることに気が付いた。



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