2009.1.19 見事な土器 スズバチ初期の巣

ヤマハンノキの幹の背丈ほどの場所で、南に向って口を開く直径3センチほどの見事な壺型の巣を発見した。この時期に口が開いているということは完全なものではなく、途中で放棄されたものだった。壁面に巣をよく作るムモントックリバチが頭に浮かんだが、サイズ的に大きいのと、表面の泥の粒が粗くトックリバチよりも粗雑な印象を受けた。「こんな巣を作る他のドロバチとはなんだろう?」と疑問を抱きながら写真を撮ることにした。ネット上でいろいろ調べていてやっとたどりついた答えが「スズバチの初期の巣」であった。壁面や枝先に作られる大きな泥団子は、初期には壺型であることを初めて知る機会を得た。未完成だからこそ拝めた見事な土器であったわけだ。



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